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自社施工の賃貸アパート、間取設計のポイントは4つ

 
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快適かつ効率的な住空間を作るために、賃貸アパートの間取と動線の重要度は高いです。

そのため、シエスタシリーズでは間取設計に一番時間をかけています。

2021年3月に完成した「シエスタヴィラ北千住アルボルハウス」の完成した間取がこちらです。

今回はこの物件の間取図を基に間取の重要性についてご紹介いたします。

間取は次の4つの点に注意して設計しています。

快適な睡眠環境

睡眠環境を整えることが快適な住環境における、もっとも大切なことだと私たちは考えます。

そのため、間取を設計するときに一番最初に考えるのは睡眠環境です。

入口からもっとも離れた場所にあり、安心で安全な状態で眠ることができるのが睡眠環境です。

仕切りのない空間が特徴のワンルームでは特に気を付けなければいけない問題です。

入口から離れた場所にするのは、屋外の騒音(車や足音など)を避けるためです。

安心で安全な状態というのは隣人の物音に配慮するということになります。

キッチンなどの水回りを隣の部屋の壁側に集め、お互いに物音が聴こえにくい状態を作ることは騒音トラブルを避けるために必要です。

生活動線と正確な設備サイズの把握

生活動線は、居住者が室内で生活しながら移動するルートのことを言います。

動線を作る際に重要なポイントは3つあります。

・デッドスペースを少なく

・十分な通路幅と通り道の確保

・スムーズな移動

オレンジ色が生活動線、緑色はデッドスペース、それ以外の白い部分は活用スペースになります。

デッドスペースと生活動線が重なることで活用スペースが十分に取れています。

十分な通路幅とスムーズな移動もできる間取です。

では、3つのポイントを意識せずに間取を作るとどうなるのでしょうか。

実は「シエスタヴィラ北千住アルボルハウス」では、試作で間取を作らせてもらったことがあります。

その時の間取に、同じように動線とデッドスペースを書き込んだものがこちらです。

問題がある場所を見てみましょう。

①トイレが狭い

②バスルームの入口を洗面台が塞いでいる

③無駄なスペース(デッドスペース)ができてしまっている

④入口を洗面台が塞いでいる

⑤通路が狭い、スムーズな移動ができない

⑥ドアの左右に無駄なスペース(デッドスペース)ができてしまっている

⑦トイレが狭い

⑧無駄なスペース(デッドスペース)ができてしまっている

完成した間取図と比べるとデッドスペースが多く、通路が狭いためスムーズな移動ができません。

なんでも詰め込めばいいという訳では無く、設備(キッチン・洗面台等)の正確なサイズを把握し、動線は3つのポイントに注意することが大切です。

窓(種類・大きさ・位置)

シエスタシリーズの特徴のひとつとして、窓の大きさと採光があります。

実は、窓の位置は建物を建てる前の現地調査から始まっています。

更地の状態で周辺の住宅や隣家の窓を確認し、アパートの窓の位置を決めているのです。

間取は二次元ではなく三次元で作るものです。空間認識能力が必要になります。

シエスタシリーズの窓には透明な複層ガラスを使います。

複層ガラスは、2枚のガラスを6mm程度の間隔で組み合わせ、内部に清浄な乾燥した空気を密封し、断熱・遮音・結露の防止に役立ちます。

窓は、自然光を取り入れ、空気の循環を促し、住空間を快適に保つための重要な要素のひとつです。

窓ガラスを透明にすることは開放的な空間造りのための絶対条件です。

特に専有面積が20㎡以下の単身者用のワンルームでは、窓の大きさと透明度が重要です。

日当たりが良く、風通しの良い窓を配置することで、気分が爽快になり健康的な生活を送ることができるからです。

住空間と妥協点の決断

快適な住空間を作るためには、デッドスペースをできる限り無くすことが重要です。

デッドスペースとは部屋の中で活かすことが難しい使いづらい無駄なスペースのことを言います。

デッドスペースをできる限り無くすためには間取図に家具を描くとわかりやすいです。

部屋には必ず、家具があります。

家具は最初から間取りに書き込み、尚且つ、動線を考慮した上で作ります。

シエスタシリーズの単身者用のワンルームでは、快適な住空間を確保するために収納スペースを無くしました。

限られたスペースの中では、全てを完璧に作ることはできません。

何が一番大切か妥協点を見つけることも大切なことです。

完成した募集用の間取図にも点線で家具の位置が描かれています。

賃貸のお客様をご案内する際には、この部屋で一番ベストな状態の家具配置見本として役立っています。

まとめ

限られたスペースの中では、快適な住空間に住むことはできないのでしょうか。

「そんなことはない」と私たちは考えます。

適切な動線の設計と室内の配置を決定することで、快適かつ効率的な住空間の実現は可能です。

スペースの制限やニーズに合った住空間を設計することで、より快適な居住空間を実現することができるのです。

シエスタシリーズが間取設計に一番時間をかけている理由は、そこにあります。

「シエスタヴィラ北千住アルボルハウス」では、設計士と間取の手直しを行った回数は18回です。

人々が生活する上で「一番良い住環境は何か」を考えることは、入居者様からの高い満足度を得ることと同じです。

それは、長期的な入居率の向上につながり、オーナー様にとっても満足していただける結果になります。

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