空き家になった実家「どうすればいいの?」空き家問題を解決するには正しいパートナー選びが重要
総務省統計局では5年に一度、全国の空き家の数を調査していますが、全国の空き家総数は、年々増加の一途をたどっています(参考:2018年 約8,500,000戸/2013年 約8,200,000戸/2008年 約7,600,000戸)。
一口に空き家と言っても賃貸用・売却用・二次的住宅用・その他があり、その中でも実家が空き家になるケースは私達の身近な問題として悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
空き家になった実家が抱える問題を解決に導く第一歩をご紹介します。
目次
なぜ、空き家が増えると社会問題になるのか
近年、社会問題に発展している「空き家」ですが、なぜ空き家が増えると社会問題になるのでしょうか。
空き家が社会問題になっている原因は3つあります。
・建物の廃墟化と老朽化
・空き家による防犯上のリスク
・見た目や景観による地域活性化の障害
建物の廃墟化と老朽化
家は人が住むことで完成する建物です。
人が快適と感じる住環境は建物自体にも良い効果をもたらしますが、空き家になり長期間(1年以上)放置されると建物の老朽化や自然災害等で倒壊の危険性があることが問題となっています。
空き家による防犯上のリスク
空き家が増えることで不審者や部外者による不法侵入や放火等の犯罪リスクが高まります。
空き家の周辺に暮らす人達にとっては、生活環境の悪化や防犯面での不安が生じるため近隣トラブルに発展する可能性もあるのです。
見た目や景観による地域活性化の障害
廃墟化した空き家が増えることで、見た目や景観の悪さから地域の魅力が低下してしまいます。
地域住民の定着の妨げになることは地域活性化を阻害する要因のひとつです。
「空き家になってしまった実家」誰に相談したらいいの?
空き家が増えると社会問題になることはわかっても、空き家について誰に相談したらいいのか困っている人は多いのではないでしょうか。
実家をどうするか、何も決めていない場合は専門家に相談することをお勧めします。
自分に合った解決方法について意志決定の手助けになってくれる人を見つけましょう。
相談相手は3つの中から選ぶことができます。
・税理士事務所
・金融機関
・総合的なコンサルティングをしてくれるところ
税理士事務所
知り合いの紹介や取引先の税理士事務所に相談することができれば一番いいです。
金融機関
金融機関では資産運用の相談窓口があるところであれば相談可能です。
自宅や実家の近く、給料の振込などで利用している金融機関に行ってみましょう。
総合的なコンサルティングをしてくれるところ
税理士事務所や金融機関以外では、売買仲介・開発分譲・賃貸仲介管理・建築を内製化している不動産会社に相談してみましょう。
「空き家になってしまった実家」相談する時のポイント
相談することが決まったら、次はどうしたらいいのでしょうか。
相談する時に気を付けなければいけないポイントについて説明させていただきます。
・具体的な方針が決まっていない場合はそのままの状態で相談する
・ある程度の知識や心構えは必要
・会社や肩書に関係なく信頼できるかどうか
具体的な方針が決まっていない場合はそのままの状態で相談する
何も決めていない状況で建物の解体や土地の測量などを行ってしまうと解決方法の選択肢を狭めることになってしまいます。
そのままの状態で相談に行きましょう。
ある程度の知識や心構えは必要
納得できる方法を選択するためにも、ある程度の知識や心構えは必要です。
全てを任せっきりにするのではなく、自分自身で今の実家の状況を把握しておきましょう。
会社や肩書に関係なく信頼できるかどうか
ハッキリ言って会社の規模や担当者の肩書は関係ありません。
「大手企業だから」「有名ではないから」といった理由で選ぶのではなく、出会った担当者が信頼できるかどうか、しっかりと見極めることが重要です。
まとめ
空き家の問題点と空き家になった実家について相談する時のポイントをご紹介させていただきました。
「実家の空き家問題に正解はありません」空き家の数だけ活用の仕方があるのです。
だからこそ、信頼できるパートナー選びは重要です。
自分に適している活用の仕方は何か、納得できる方法を一緒に考えてくれる人をよく吟味して選んでください。